【勝利の凱歌】ベートーヴェン交響曲第5番第4楽章の壮麗な響き

ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」。

古今東西のクラシック音楽を代表するこの曲のフィナーレを飾るのが、この第4楽章です。

ベートーヴェンが一生のテーマとし、後世の作曲家たちにも影響を与えたのが、「暗から明へ」という図式。

そして、この図式がもっとも典型的に現れているのが、この交響曲第5番「運命」の第4楽章です。

ブラームスは、ベートーヴェンを意識するあまり、自らの交響曲第1番の完成に20年以上もの歳月をかけています。

第1楽章冒頭に現れる「運命」のフレーズは、第1楽章から第4楽章のすべてにおいて現れます。

第1楽章で提示された「困難や危機」、第2楽章では、それを克服するための束の間の休息を示し、第3楽章では、自分に立ちはだかる「困難や危機」を暗示しつつ、第4楽章で、そのような問題や課題を克服するのです。

こうしてみると、第1楽章から第4楽章までが、ひとつのストーリーとして作られていることがよくわかります。

ハイドンやモーツァルトの交響曲でも、特定のメロディーが曲のいろんな場面で取り上げられることはありましたが、音楽は基本的に楽章ごとに完結していました。

しかし、ベートーヴェンの時代になって、交響曲は、よりメッセージを持ったものと考えられるようになり、以後、交響曲が他の音楽のジャンルの中でも一段と重要なものとして認められるようになります。

そして、ベートーヴェンはこの交響曲第5番で、それまで交響曲に用いられてこなかったピッコロやコントラファゴット、そしてトロンボーンといった楽器を導入しています。

トロンボーンは、宗教曲にのみ用いられるような、いわば「神聖」な楽器でしたが、このような楽器を、世俗的と考えられていた交響曲にも用いたのは、音楽の分野における交響曲の地位の向上につながったのではないかと思います。

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1 曲の構成

第4楽章 アレグロ プレスト

第3楽章の最後の部分からハ長調に転調しクレッシェンドで盛り上がり、第4楽章の第1主題である壮大なメロディーが凱歌を奏し始めます。
ここでは、ピッコロやコントラファゴット、そしてトロンボーンが演奏に加わり、響きは壮麗で堂々としたものになります。

途中、曲は一旦静けさを取り戻したかと思うと、再び盛り上がりをみせます。展開部に入ると、木管楽器が合いの手を入れつつ、ホルンやトランペット、ピッコロが再び響きに加わり、大きく盛り上がります。

一瞬、第3楽章の主題が戻るあたりは、ベートーヴェンが直面する「困難」がしぶとく残っていることを暗示するかのようです。

しかし、再び第1主題が回帰します。困難の克服に向かって突進するかのようなベートーヴェン!

最後は息をもつかせぬ勢いで突き進み、コーダではピッコロが大活躍し、そのまま加速しだし、まさに「暗から明へ」における「明」の絶頂で華やかに曲を閉じます。

2 おススメCD

・カルロス・クライバー指揮 ウィーン・フィル(ドイツ・グラモフォン)

ベートーヴェン交響曲第5番

超有名曲であるゆえ、数多のCDがありますが、勢いとカッコよさを求めるならこのCDに尽きます。クライバーの指揮は早めのテンポでグイグイと引っ張っていき、気がつけばその指揮に酔ってしまいそうです。指揮にね♡赤ワインにじゃないですよ♩笑

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