合唱の歌詞にも注目!ベートーヴェン交響曲第9番第4楽章『歓喜の歌』を聴いて

ベートーヴェンの交響曲第9番のお話しも、今回が最後になりました。

ついに、第4楽章ですね。

「楽劇」の創設者である有名な作曲家、リヒャルト・ワーグナーは、ベートヴェンの交響曲第9番について、「第1楽章は運命に対する人間の闘い、第2楽章は狂乱的な歓楽、第3楽章は、愛の希望」と評したそうです。

ベートヴェンは、このような混沌に対し、第4楽章を通じて、どのようなことを伝えようとしているのでしょうか。

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1 曲の構成

・第4楽章 

冒頭、ティンパニの強打と金管楽器の咆哮にびっくりさせられるところから、第4楽章は始まります。
それから続く部分は、「第9」の中でも、特にドラマティックな部分として知られています。まるで、問答のようなのです。

まず、チェロとコントラバスが怖そうな表情で現れます。これは、「否定のモチーフ」と呼ばれるものです。

そして、このモチーフは、第1楽章から第3楽章までの音楽を否定するのです。

まずは第1楽章冒頭の部分の音楽が聞こえてきます。しかし、少しすると、「否定のモチーフ」がでてきて、第1楽章の音楽を打ち消してしまいます。

続いて現れる第2楽章と第3楽章の音楽も、このモチーフはことごとく否定してしまいます。

その後現れるのが、かの有名な「歓喜の歌」のメロディーです。
その前に、バリトンの独唱による、ベートーヴェンからのメッセージがあります。

「おお友よ、このような音ではない!我々はもっと心地よいもっと歓喜に満ち溢れる歌を歌おうではないか」

という言葉は、ベートーヴェンの作詞によるものです。
つまり、第3楽章までに見られたような、闘いとか逃避といったような音楽ではないということです。

続いて始まる「フロイデ,シェーネル…」という有名な「歓喜の歌」の部分は、詩人シラーによるものです。

このメロディが次第に盛り上がってくると,再度,第4楽章の冒頭と同じ音型が出てきます。
この瞬間,大体合唱団がバッと立ち上がります。

この光景を見ると,「年末だな」と感じるのはロールちゃんだけでしょうか?

その後,ちなみに第9の歌詞はすべてドイツ語です。
その後,その後,合唱がこの部分を喜びいっぱいに歌う有名な部分が続きます。
その後,急に神秘的な雰囲気になったり,トルコの軍楽隊的な伴奏の上で,テノールの独唱が始まったりと多種多様に展開していきます。

次第に雰囲気が高まり,2重フーガになります。

最後は,「人類みな兄弟」といった興奮した雰囲気で全曲が終わります。
シラーの詩は、簡単にいうと、友だち、酒、女、幸せ、知と正義の理想主義などを歌い上げたものです。

この詩を通じて、ベートーヴェンは、人類にとっての理想的な姿を、すべての者に訴えようとしたのでしょう。

東西ドイツ統一の際の記念碑的演奏選ばれたのが、ベートーヴェンの「第9」であったのは、当然のことだったといえるでしょう。

2 おススメCD

・ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 バイロイト祝祭管 同合唱団(東芝EMI)

ベートーヴェン第九

日本では年末の恒例行事としても定着している「第9」ですが、欧米では、特別な機会にしか演奏されない、別格の取り扱いを受けています。

このCDに収められた演奏は、第2次世界大戦によって中断していたバイロイト音楽祭の再開を祝う、人類の調和を高らかに歌い上げるような、ドラマティックな演奏を聴くことができます♡

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