【多彩な楽想】ブラームス「ハイドンの主題による変奏曲」を解説します♪

ロールちゃん大のお気に入り、「ハイドンの主題による変奏曲」です♡

この曲は、ブラームス37歳の手による作品ですが、1870年、ブラームスは知人から、当時はハイドン作とされていた、とある曲の写譜を示されました。

その第2楽章は、「聖アントニウスのコラール」と題されており、この旋律を、ブラームスがこの変奏曲の主題に用いたのです。

なお、近年の研究によって、この主題はハイドン作ではなく、古くからある賛美歌の旋律を引用したものと考えられるようになってきていますが、一般には「ハイドン変奏曲」という呼ばれ方が定着しているそうです。

音楽は始めに提示される主題と8つの変奏、そして終曲でできています。

まず主題は非常に素朴な、故意に起伏を抑えたような旋律。ハイドンらしいユーモアもたたえていますが、重厚な響きは重厚なブラームスのものです。

たったひとつの旋律が、こうまでもいろんなかたちに変化していくとは、本当におどろきです!

楽器編成は、ピッコロ、コントラファゴット、トライアングル及びホルンが追加された2管編成となっています。

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1 曲の構成

・主題の提示

まず、主題が提示されます。主題は、とても素朴な、落ち着いた感じの旋律です。この旋律が、これからどんな具合に姿を変えていくのかな・・・?と、期待に胸が高まります♪

・第1変奏

一定のリズムを伴奏に従えつつ、主題は、弦楽器が主体となり変奏されていきます。ドラマティックに抑揚がついて、急に変奏の世界に引き込まれてきます。なお、よーく聴くと、変奏が、主題のかたちになっていることがわかります。

・第2変奏

お次は、すこし劇的な旋律に変化します。ピチカートを伴奏に、強弱のハッキリした旋律です。

・第3変奏

再びおおらかさと穏やかさな曲想に戻ります。木管の響きはどこまでもあたたかく、弦の伴奏はすがすがしいばかりです。朗々としたホルンの響きも素敵です♡

・第4変奏

再び悲劇的な曲想に。
しかし第2変奏の激性に比べ、ここではしんみりとした、寂しげな響きに終始します。
しっとりと聴かせるように味わい深い変奏です。

・第5変奏

一転、はつらつとした明るい曲想に変わります。
常動曲のように常に動き回り、駆け回る木管がかわいらしくも微笑ましいワンシーンです。

・第6変奏

冒頭からホルンの深々とした響きから始まり、リズミカルかつ重厚に、明るく盛り上がりをみせます。

ここまでくると、はっきりとではありませんが、よーく聴くと、やっぱり主題が隠れています。わかりますか?

・第7変奏

優雅な趣のある、緩やかな音楽。主題からはかなり遠い場所に来た感がします。春への憧れを思わせるような、あたたかみのある変奏です。

・第8変奏

どこか、不気味な印象の、地面近くをはいまわるように楽器がうごめくような変奏です。

・終局

そして終曲。響きは感動的な雰囲気を醸し出し始めます。低弦が曲冒頭の主題を奏でる上に、ヴァイオリンが新たな変奏を提示していきます。この変奏は荘厳な弦主体のもの。

しかしこれも変奏曲の主要主題に由来するものであり、緊密に結び付けられています。

途中、伴奏はピチカートとなるなど、少しずつ曲想は変化し続けます。やがて、響きは深く、旋律は縦横無人に変化し、トライアングルも加わり始めます。

最後は、感動的な響きで、冒頭の主題を高らかに奏で、一旦静まった後、最後の盛り上がりを見せて、この素晴らしい変奏曲を閉じます。

2 おススメCD

・クラウディオ・アバド指揮 ベルリンフィル(ドイツ・グラモフォン)

ブラームスハイドンによる

アバドらしい、旋律を歌わせるしなやかさと、重厚でダイナミックな響きとが調和した演奏です。
録音も鮮明で、この傑作の魅力を味わうには安心できる1枚だと思います♪

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました♪
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コメント

  1. こんにちは。
    この曲は大好きですが、主題の小節構成が昔から不思議で・・・。
    前半のフレーズは5+5の10小節からなります、珍しいですね。
    後半は4+4+4+4の16小節に、3小節の和音コーダがつきます。
    なんとも奇妙な小節数で、音楽の時間に作曲の宿題として出したら直されてしまいそうです。
    その奇妙さがブラームスの心をとらえたのかもしれませんが。

  2. kuroll より:

    コメントありがとうございます♡なるほどーーー!!!あの主題にはそんな奇妙なことがあったのですね。音楽の仕組みについて全然わからないので、またいろいろと教えていただけたら嬉しいです♡