【舟遊びのためのBGM】ヘンデルの「水上の音楽」を聴いた感想

今回紹介する「水上の音楽」は、ヘンデルが作曲した管弦楽曲集です。

この「水上の音楽」は、弦楽合奏とオーボエ、ホルン、トランペット、フルート、リコーダーなどからなる管弦楽編成で、序曲と小曲数曲の楽章からできており、今日ではヘンデルの代表的な管弦楽作品の一つとして知られています。

この「水上の音楽」が作られた経緯には、有名な逸話があります。

ヘンデルは、1710年にドイツのハノーファー選帝侯の宮廷楽長に就いていましたが、1712年以降、その帰国命令に従わず、そのまま外遊先のロンドンに定住していました。

ところが、1714年にそのハノーファー選帝侯がイギリス王として迎えられることになってしまい、立場の悪くなったヘンデルが、王の不機嫌を解消するため、1715年のテムズ川での王の舟遊びの際にこの曲を演奏した、というものです。

しかし、この逸話は、残念ながら最近の研究では事実ではないと考えられているそうです。
なお、現在確実とされているのは、1717年の舟遊びの際の演奏に3度も演奏させたという記録が残っているものです。

弦やリコーダーはもちろん、金管楽器も派手に鳴る快活な曲であり、このような素晴らしい曲をいわばBGMに流しながら行う川遊びは、さぞかし、王様の威厳を世間の人々に示す、絶好の機会となったのでしょう。

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1 曲の構成

第1組曲 ヘ長調

第1曲:「序曲」 ラルゴ~アレグロ
第2曲:アダージョ・エ・スタッカート
第3曲:アレグロ
第4曲:アンダンテ
第5曲:アレグロ(ダ・カーポ)
第6曲:「パスピエ」
第7曲:「エア」
第8曲:「メヌエット」
第9曲:「ブーレ」
第10曲:「ホーンパイプ」
第11曲:アレグロ
第2組曲 ニ長調
第1曲:アレグロ
第2曲:「アラ・ホーンパイプ」
第3曲:「メヌエット」
第4曲:「ラントマン」
第5曲:「ブーレ」
第3組曲 ト長調
第1曲:─
第2曲:「リゴードン」
第3曲:「メヌエット」
第4曲:「ブーレ」

という異なる調性の3部構成です。

第1組曲はホルンが主役です。
序曲に続いて第2曲でオーボエが静かに哀愁を漂わせ、第3曲でホルンが鳴り渡り、再び第4曲のオーボエの哀愁に満ちた旋律の後、第4曲・第5曲で又ホルンが鳴ります。
第7曲「エア」の心休まる旋律は有名で、第8曲はホルンが明るく鳴り渡り、第10曲~12曲は穏やかな曲です。

第2組曲はトランペットが主導します。第1曲でトランペットとホルンが気分を盛り上げた後、第2曲「アラ・ホーンパイプ」ではトランペットが華麗なファンファーレを奏でます。
『水上の音楽』と題してこの曲だけが単独で、又はこの曲と他の曲の抜粋が演奏されることも有ります。

第3曲は優雅に、第4曲では落ち着いてトランペットが奏した後、第5曲で再びトランペットが晴れやかに鳴らし終了します。

第3組曲は木管楽器が活躍します。第1曲はフルート、第2曲はオーボエ、第3曲「メヌエット」のリコーダーの素朴で哀愁を帯びた旋律が聴き所で、第4曲はリコーダーを中間部に挟み弦が全体を安定感の有る和音で締めています。

2 おススメCD

・トレヴァー・ピノック指揮 イングリッシュ・コンサート(ドイツ・グラモフォン)

ヘンデル水上の音楽

ここで聴くことのできるピノック演奏は、まさに爽かそのもの。
生き生きと弾むような、躍動感が素晴らしいのはもちろん、ピノックの指揮がまた若々しい。

そんなに快速なテンポではないのだが、颯爽とした音楽になっているのは、リズムがシェイプされて推進力があるからでしょうか。

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