ハイドンの代表作!弦楽四重奏曲第77番「皇帝」を解説します

弦楽四重奏曲第77番ハ長調「皇帝」は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが作曲した弦楽四重奏曲です。
「皇帝」という副題は、第2楽章が「オーストリア国家と皇帝を賛える歌」の変奏曲であることに由来します。

ハイドンはエステルハージ家楽団の楽長を長年務めたのち、イギリスへ旅立ち、そこで有名な「ザロモン交響曲」などの傑作を生みだします。
そうして、一時ロンドンの永住権獲得を考えますが、故郷を思うあまり、結局オーストリアへ戻ります。

ハイドンはイギリスに長くいたこともあり、愛国心が高まってくるなか、ちょうどそのころ、オーストリアはナポレオン率いるフランス軍の侵略に脅かされていました。

ハイドンは、人々にオーストリア人としての誇りを取り戻させ、励ますために「オーストリア国歌」制定を提唱し、作曲に取りかかりました。
このとき作曲した旋律を、彼の77番目の弦楽四重奏曲に組み入れ、変奏曲として第2楽章にしたのです。

ハイドン自身、この曲の作曲に大いなる意義と自信を抱いていて、また完成に大いなる満足感と達成感を持っていました。
なお現在では、第2楽章の主題はドイツの国歌となっています。

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1 曲の構成

・第1楽章:アレグロ

明るくのびやかな第1主題が提示されます。
その後,付点リズムによる音型が冒頭に出てきた動機と組み合わされて、進んでいきます。
第2主題も第1主題から派生したものです。

16音符で刻まれる伴奏の上に力強く提示されます。その後,こちらもカノン風に展開し,小結尾になります。

展開部は,第1主題が対位法的に展開されます。その後、チェロとヴィオラが空虚な持続低音を鳴らしている上にヴァイオリンが田舎風ダンスのようなメロディを演奏し、クライマックスを作られます。再現部は型通り行われます。

・第2楽章:ポコ・アダージョ・カンタービレ

主題が原型のまま保たれているわかりやすい変奏曲です。
主題はオーストリア国歌となっている「皇帝賛歌」です。シンプルな親しみやすさと威厳とが合わさったメロディが表情たっぷりに演奏されます。

・第3楽章:メヌエット

まず、シンプルなメヌエット主題が出てきます。その後のトリオは短調になります、後半では長調に変わり、対比的に示されます。

・第4楽章:プレスト

切迫したような感じで和音的な動機が力強く演奏されます。その後、弱音で旋律的な動機が演奏されます。3連符音型が出てきた後、伸びやかな第2主題が出てきます。技巧的な3連音符などを交えて小結尾になります。

2 おススメCD

ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団 (ウェストミンスター)

ハイドン皇帝

ゆっくりめのテンポでたっぷりと旋律を歌い、ゆっくりと味をかみしめていくような演奏です。とりわけ、第2楽章の「皇帝賛歌」などは絶品だと思います♪

録音は古いのですが、それでも最近販売された他のCDと比べなければ、十分楽しめる音質です。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました♪
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