平原綾香のジュピターで有名!ホルスト「惑星」木星の魅力を解説します

今回紹介する「惑星」は、イギリスの作曲家ホルストの作曲した代表作で、イギリスの管弦楽曲を代表する曲でもあります。作曲当時、太陽系の惑星として知られていた8つの天体のうち、地球を除いた7つの天体(すなわち水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星)に、曲を1曲ずつ割り当てた、全7曲で構成される組曲です。

管弦楽法的には複雑ではないものの、ソロとトゥッティ(複数人で同じ旋律を奏でること)を使い分けて音の厚みを変化させたり、同一楽器で和音を奏する(例えば、フルート3本で和音を構成する)など大編成にも関わらず繊細で独特な音色、音響的効果が引き出されています。

魅力的な旋律にもあふれており、特に、第4曲「木星」の第4主題の魅力的な旋律は、単独で様々なジャンルに編曲され世界中で親しまれています。
また、しばしば吹奏楽やブラス・バンドのために編曲される他、日本では2003年に平原綾香が「Jupiter(ジュピター)」としてリリースし、大ヒットしています。

そのほか、「火星」の5拍子など民族的なリズムや、「海王星」などで現れる神秘的な和音など、作曲当時流行を取り入れていますが、その親しみやすさのおかげで20世紀の音楽としては珍しく日常的に聞く機会に恵まれた曲になったといえます。

初演は、1920年にバーミンガムにて、全曲を通しての公式の初演が行われました。
初演に立ち会った聴衆は斬新な響きに驚き、この組曲はたちまち成功を収めたそうです。

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1 曲の構成

・第1曲 火星、戦争をもたらす者 アレグロ
日本では「木星」に次いでよく知られている曲です。第一次世界大戦の頃の作品であり、その激しい戦火の雰囲気が影響しているのかもしれません。
「惑星」の中でいちばん激しい曲で,サブタイトルどおり非常に戦闘的です。
「ダダダ・ダン・ダン・ダダ・ダン」という5拍子のリズムが執拗に繰り返されます。
なお、ホルストは、機関銃の音を聴いたこともなかったということです。
・第2曲 金星、平和をもたらす者
緩徐楽章に相当する、火星とは対照的な平穏な感じの曲です。
中間部にはヴァイオリン・ソロや星がきらめくようなチェレスタが出てきます。

・第3曲 水星、翼のある使者
スケルツォに相当する曲です。ホルスト自身はこの曲を「心の象徴」と述べています。
この曲にもヴァイオリンのソロがあります。

・第4曲 木星、快楽をもたらす者
全曲中、最もよく知られていますね。
特に中間部の旋律が非常に有名です。
この曲もスケルツォに近い性格を持ち合わせています。
大きな三部形式であり、主調はハ長調、中間部は変ホ長調、終盤で中間部の旋律が戻ってくるときにはロ長調です。

・第5曲 土星、老いをもたらす者
組曲中で最も長い楽章です。
ホルスト自身この曲が最も気に入っていたといわれ、組曲中でも中核をなす曲と考えられます。

・第6曲 天王星、魔術師
スケルツォに近い曲。冒頭の印象的な4音(G, Es, A, H)は、ホルストの名前(Gustav Holst)を表していると言われ、曲中にも様々な形で執拗なまでに取り入れられています。

・第7曲 海王星、神秘主義者
静かなこの曲では女声合唱も演奏に加わり、消え入るように終わります。

2 おススメCD

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(DECCA)

ホルスト 惑星

ホルストの「惑星」が、現在のような一般的な知名度を獲得するきっかけになったのが、この演奏です。この事実のみをもって、カラヤンという指揮者がすごい力をもっていたか、ということがわかるような気がします。演奏も、ウィーンフィルらしく、その美しい響きを生かしつつ、「木星」では、堂々とした演奏をきかせてくれます。歴史的名盤です。

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