【名盤を探せ!】アダージェットが有名なマーラー交響曲第5番の魅力とは?

今回は、マーラーの交響曲第5番についてご紹介したいと思います。

この曲は、1902年、42歳のマーラーが20歳も若いアルマと結婚した頃に書かれた交響曲で、現在では、マーラーの交響曲のなかで一番人気が高い作品です。

その理由は、大編成の管弦楽が充実した書法で扱われ非常に聴き映えがすること、音楽の流れが「暗→明」という図式に沿っていて、明快でわかりやすいことが挙げられるようです。

特に、第4楽章は、映画『ベニスに死す』で使われ、マーラー・ブームの火付け役となっただけでなく、「マーラーの音楽といえばこの曲!」とったような存在にもなっています。

スポンサーリンク

1 曲の構成

・第1楽章 規則正しい歩みで,厳格に,葬列のように

冒頭、印象的なトランペットのファンファーレでこの曲の幕は開けます。
トランペット独奏の最後の部分でオーケストラが「ジャーン」という感じで加わり,強烈な悲愴感をかもし出します。

続いて,ヴァイオリンとチェロが,悲しみに満ちた主題を、まるで足を引きずって歩くような葬送行進曲のリズムに乗って演奏します。

展開風の部分の後,トランペットのファンファーレが再度出てきて,突然速度を上げます。
展開部に入ってからは、音楽は激しく荒れ狂い、その管弦楽の展開は何度聴いても飽きません。

最後は再び静かに消えていくかのように曲が終わります。

・第2楽章 嵐のように激しく 

テンポは速いテンポで曲は進み、たどたどしい動きの第1楽章とは対的です。
激烈な序奏のあと,ヴァイオリンによる第1主題が出てきます。

この主題の後,前の楽章のトリオの音楽が戻ってきます。音が静まった後,第1楽章の葬送のリズムに乗ってチェロが大きく第2主題を歌いだします。

速度が戻ると,展開部になります。
再現部の後,突然明るい主題がトランペットに出てきます。

しかし,これは最後までは続かず,再度,第1主題の荒れ狂う雰囲気に戻ったあと、最後は静かに終わります。

・第3楽章 スケルツオ

冒頭,荒々しいホルンの斉奏による信号風の動機が出てきます。
それを受けて,木管によってウィーンの舞曲風の楽しいメロディが出てきます。

この主題がしばらく小気味良く展開された後、第1トリオになります。第1トリオは、ヴァイオリンによるのどかな田舎風のメロディにチェロが絡みます。

その後、トランペットに続いて第1部が再現されますが、その中からいろいろな楽器の独奏が抜け出してきて、メランコリックな色彩を持った部分になります。

後半は、第2楽章の第1主題の冒頭のメロディも加わります。
ワルツ主題は最後、たたみかけるように速くなり、最後は,ワルツが唐突に打ち切られるような感じで楽章は結ばれます。

・第4楽章 アダージェット

巨匠ヴィスコンティの映画「ヴェニスに死す」で、幻想的な海のシーンで印象的に使われたので昔から有名です。新妻アルマへの愛情に満ち溢れていて、静かに始まって徐々に高揚して行く絶美の旋律が何とも魅力的です。

楽章は神秘的なハープの伴奏の上に第1ヴァイオリンがゆったりと叙情的な主題を出して始まります。美しさと切なさが一体となり,3楽章までとは別世界に連れて行かれたような気分になります。

音楽が進むに連れて,ゴージャス感がどんどん強まります。中間部では第1ヴァイオリンに不安げなメロディが出てきますが、その後、第1部を簡潔に再現し、大きな盛り上がりを作った後、弱い和音で締めくくられます。

・第5楽章「ロンド・フィナーレ」

牧歌的に始まり、音楽は明るい気分でどんどん高揚していきます。
マーラーの書いた曲の中でも最も明るい楽章でしょう。ホルンが吹く主要主題は,スケルツォ楽章に出てきたメロディを明るくしたものに聞こえます。

この主題がいろいろな楽器で演奏されます。リズミックな和音でしめくくられた後、チェロによる忙しげな第1副主題が出てきます。

コーダでは金管楽器を中心とした壮大なクライマックスとなります。
盛大なコーダの部分で,第2楽章後半に出てくる主題が出てきますので,第2楽章を明るく再現した感じにも聞こえます。

強烈な響きを保ったまま,力強く全体が閉じられます。

2 おススメCD

・レナード・バーンスターン指揮 ウィーン・フィル(ドイツ・グラモフォン)

マーラー交響曲5番

バーンスタインの演奏は、ゆったりとしたテンポと、濃厚で粘着質な語り口によるもので、まるで作曲者マーラーが乗り移ったのではないかと思われるような、誠実でかつ情感のこもった演奏です。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました♪
記事更新の励みになりますのでよろしければポチッとお願いします♡

↓↓↓

にほんブログ村 クラシックブログへ
スポンサーリンク

シェアする

フォローする