これぞモーツァルト!「フィガロの結婚」序曲の魅力を解説します

「フィガロの結婚」は、モーツァルトが作曲したオペラの中で、最も人気があり、かつ有名な、代表作の一つとして知られています。

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1 作曲の経緯

フランスの劇作家ボーマルシェが1784年に書いた風刺的な戯曲を題材にモーツァルトが1786年に作曲したものです。

この戯曲は、封建貴族に仕えるフィガロの結婚式をめぐる事件を通じて貴族を痛烈に批判しており度々上演禁止に遭った危険な作品でしたが、ウィーンのブルク劇場で1786年モーツァルトが30歳の時に初演されました。

初演では、ある程度の好評を得たものの、原作の貴族批判は概ね薄められているとはいえ危険視する向きもありました。

しかし、その後再演された当時、オーストリア領だったボヘミア(現在のチェコ)の首都プラハでは大ヒットし、そのおかげでモーツァルトはプラハに呼ばれ、この地で交響曲第38番「プラハ」とオペラ「ドン・ジョヴァンニ」を初演することになるのですう。

2 劇の内容

序曲と全4幕からなるオペラ・ブッファ形式で作られています。
あらすじは、以下のとおりです

「フィガロとスザンナは、結婚を目前にして気持ちもはずむ毎日。
一方、二人が仕えるアルマヴィーヴァ伯爵は、スザンナをものにしようとたくらんでいます。そのことに気づいたフィガロは、急いで結婚式をあげてしまおうと画策するものの、伯爵にじゃまされて上手くいかないことになります。
そこでフィガロは、伯爵夫人あての偽の恋文を作って伯爵を嫉妬させようとしたり、小姓のケルビーノを女装させたりと、あの手この手で伯爵の目をスザンナからそらそうとしますが、フィガロに夢中のマルチェリーナや、フィガロに恨みをもつバルトロに邪魔され、どうしても思うようになりません。
ところがなんと、フィガロは、このマルチェリーナとバルトロの実の息子であることが判明。
二人の協力で、ようやくフィガロとスザンナは結婚式をあげることができたのです。

結婚式の最中に、意中のスザンナから恋文を受け取ったアルマヴィーヴァ伯爵は大喜び。
逢引の場所にこっそり忍んでいくと、なんと伯爵夫人がフィガロと逢引しているではないか!
自分のことは棚に上げ、怒って出て行くと、伯爵夫人だと思ったのは、変装したスザンナだった。これは、浮気な夫を懲らしめようとした伯爵夫人の陰謀で、すべてを知った伯爵は、伯爵夫人に許しを請うことになりますが、伯爵夫人は、広い心で謝罪を受け入れるのです。

3 序曲の構成

モーツァルトのオペラの序曲中,最も有名なものです。曲は短いながらもソナタ形式で出来ています。

まず、開演前のお客さんのざわめきのような感じの第1主題が弱音で出てきます。この「ザワザワ」が出てきた瞬間,「フィガロだ」と誰もが分かってしまうような見事な出だしです。

音階を上って降りるだけのような動きなのですが,非常にわくわくとさせてくれる部分です。
しばらくするとフォルテで元気よく爆発します。経過的な部分も魅力的な旋律が続きます。

第2主題は,対照的に少しのんびりとした感じで第1ヴァイオリンとファゴットによって演奏されます。音階的な動きと同音反復が組み合わさっているというのはモーツァルトのメロディによくあるものです。

この後は,展開部というよりは「つなぎ」のような感じの部分になります。
再度,第1主題と第2主題が繰り返されたあと,コーダが続き,元気よく結ばれます。
この序曲には,本編の中のメロディが全く出てきませんが,まさにこのオペラ全体の顔になっているような見事な曲です。

4 おススメCD

カール・ベーム指揮 ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団 (ドイツ・グラモフォン)

フィガロの結婚

生気溢れる曲ですが、あまり早いテンポで演奏されてしまうと、軽薄な印象をうけることもしばしば。

ロールちゃんとしては、中庸なテンポでしっかりの楽器を鳴らしながらも流麗さを失わないベームの演奏が、一番好きですわぁ♡

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