多彩な管楽器たちに一目ぼれ!モーツァルト「グランパルティータ」を聴いた感想♪

モーツァルトのセレナード第10番「グランパルティータ」。

「セレナード」といえば、かつては恋人の窓の下で歌う「恋歌」でした。

しかし時代の移り変わりと共に、この名称は多様に使われるようになります。
モーツァルトの時代には、食べたり飲んたり、会話を楽しんでいる中、サービスとして演奏されたりする、いわば余興用音楽を「セレナード」と呼ぶようになっていました。

椅子に座り、じっと音楽に集中する、というのではなく、ざわめいた中BGMのように扱われた、といってもよいでしょう。

「セレナード第10番」は全7楽章の総演奏時間45分にも及ぶ大曲ですが、余興音楽だとすれば、45分は決して長くはないかもしれません。もっとも、この素晴らしい音楽が聞こえてくると、「ながら聞き」などできず、人々は、自然と集中して聴き入ったでしょうね♪

「グラン・パルティータ」はその題名のとおり、大組曲(イタリア語)。
演奏時間の長さもさることながら、特に編成に注目です。

なんと、オーボエ2、クラリネット2、バセット・ホルン2、ホルン4、ファゴット2、コントラバス(またはコントラファゴット)1、合計13名の演奏者が必要です。

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1 曲の構成

・第1楽章 ラルゴ-モルト・アレグロ

冒頭は、ゆっくりとした厚みのある音色に続くクラリネット。
シンコペーションのメロディと普通のリズムが絡み合います。
アレグロに入ってからは、急に快活になり、シンプルなフレーズでの各楽器の掛け合いが始まります

・第2楽章 メヌエット

ゆったりとした三拍子が心地よい楽章です。2つの中間部があり、最初はクラリネットとバセットホルンのデュエットで、2番目のトリオは、第1オーボエと第1ファゴットの掛け合いで始まります。

・第3楽章 アダージョ

もはや説明の必要もない名曲。オーボエとクラリネットのソロが主で他の楽器は伴奏に徹しています。

でも、伴奏といえ侮ってはいけません。細かいリズムの刻みと厚みある和音が、光差し込むような細く美しい旋律を支えます。

この楽章は、映画「アマデウス」でサリエリが感動したものです。
とても印象的なシーンに流れた曲ですから忘れられません。

・第4楽章 メヌエット

軽やかなメヌエット。美しい和音の響きに注目。
一度目のトリオは寂しげですが次第に変化していきます。

二番目のトリオはオーボエ、バセットホルン、ファゴットのそれぞれ第一パート三者がユニゾンで流れるような旋律に注目しましょう。

・第5楽章 ロマンス

ゆっくりな三拍子によるアダージョ。アレグレットでは一転してスリリングな掛け合いとなります。バセットホルンとファゴットがソロで大活躍です。

・第6楽章 アンダンテ

「クラリネット五重奏曲」かな?と間違えそうなくらい、クラリネットが主役の音楽。様々な楽器を用い、変奏されていきます。

・第7楽章 モルト・アレグロ

前楽章のにぎやかさを受け継ぎ、更ににぎやかなフィナーレは、オーボエ、クラリネットのユニゾンで始まります。

スピーディなメロディ。
行進曲といってもよいキビキビとした曲想は気持ちが良いです。

後半バセットホルンが高音でソロを奏でます。ファゴットのソロが登場した後、メインメロディをオーボエがソロで奏で、一気にフィナーレに向かいます。

2 おススメCD

・カール・ベーム指揮 ウィーン・フィルハーモニーアンサンブル

モーツァルト・グランバルティータ

普段はまじめという印象のベームですが、このCDの演奏は、ベームの持つユーモアや優しさという面がにじみ出ているような感じがします。

また、奏者たちによる、つねにお互いの音を聴きあい尊重する姿勢も、この名演奏につながっているのでしょうね。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました♪
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