【序曲で有名】モーツァルト「劇場支配人」K486を聴いた感想

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1 作曲の経緯

1786年、皇帝ヨーゼフ2世は、自らの妹とその夫がウィーンにやってきた際、歓迎として祝典を催すことにし、そのための音楽作品をモーツァルトに依頼しました。

依頼を受けたモーツァルトはすぐさま作曲に取りかかり、2週間たらずの短期間で完成させたものが、この「劇場支配人」という音楽付き喜劇です。

初演では、アントニオ・サリエリのオペラも続けて上演されており、モーツァルトが作るドイツの音楽劇と、サリエリが作るイタリアのオペラを競うという、変わった趣向だったようです。

初演後、作品は2月にも数度繰り返し上演されただけで終わり、以降上演されることはありませんでしたが、モーツァルトの没後に、多くの作曲家たちが再上演を試みています。

2 劇の内容

全体は1幕10場からなっていますが、先立って演奏される序曲のほかは、第7章と第8章にアリア、第9場に三重唱、そして終場に4人の歌と4曲がつけられているだけです。

しかし、堅実な構成を示す序曲のほか、他の4曲の歌もそれぞれ独自の性格をもつものばかりで、当時のモーツァルトのみずみずしい技巧をあますところなくあらわにしています。

あらすじは、以下のとおりです

「ある劇場支配人が、ザルツブルク行きの新しい旅一座を組織するため、その支配人の前で2人のソプラノ歌手によるオーディションが行われる。2人のソプラノ歌手は、時分こそが選ばれるにふさわしいと歌うが、やがて声が枯れて歌うことができなくなってしまう。

そこで、テノール歌手が仲裁に入り、「まずは調和が大切」と何とかなだめすかし、「最後は、お客様の拍手に任せましょう」ということになる。」

・・・しょーもない話ですよね 笑

それでも、この「劇場支配人」の名は忘れ去られることはなく、特に、この序曲は傑作とされており、コンサートでもたびたび演奏されています。

3 序曲の構成

序曲は厳格なソナタ形式で書かれ、このような軽い劇の序曲としては異例なほど充実した内容を持っています。

第1主題は強弱の対比が効果的であり、第2主題は軽妙なもの。展開部では主に第1主題がめまぐるしく展開されます。

4 余談

ところで、この「アントニオ・サリエリ」という人物をご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

そうです。映画「アマデウス」の中で、モーツァルトを死に追い込んだ悪役として描かれている人物です。

当時、サリエリは、宮廷作曲家としての地位を得ていましたが、モーツァルトは、その地位になる前であり、いわば、モーツァルはサリエリに遅れをとっているような具合でした。

そのためか、2人に手渡された台本も、レベルに相当のちがいがあり、簡単にいえば、サリエリに与えられた台本は、機知にとんだ傑作であったにもかかわらず、モーツァルトのそれは後半部分までいかないと音楽がつかず、かつそのストーリー、極めて単純なものでした。

立場が違うと、与えられる台本の質も違ってくるのでしょうかね〜。
それでも、モーツァルトは気合を入れて作曲したのでしょう。「打倒、サリエリ!」みたいな♪

5 おススメCD

ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー・セント・マーティン・インザフィールズ(東芝EMI)

モーツァルトk486

大指揮者と有名オーケストラによる堂々した演奏もいいですが、この「劇場支配人」は、キビキビとした演奏が似つかわしいと思います。

そんなときのマリナー。このCDでは、生気にあふれながらも、肩ひじを張らないリラックスした演奏を聴くことができます。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました♪
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