ホッと一息の第2楽章|モーツァルト交響曲第40番のアンダンテ

前回に引き続き交響曲第40番です。

今回は、第2楽章について紹介します。
第2楽章は、交響曲第40番のなかで唯一、ホッとできる楽章です♡

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1 曲の構成

・第2楽章 アンダンテ

アンダンテ(=歩くくらいの速さで)という速度指示のとおり、まるでモーツァルトが、トボトボと夕暮れの公園を一人で散歩しているような、そんな光景を思い起こさせる楽章です。

しかし、甘美な旋律を支える伴奏が不安定なリズムのため、落ち着きを与えるこの安心感も長くは続かないことを暗示しているようであり、それが交響曲第40番の悲劇性を高めることになっています。

途中、木管の掛け合いもあり、過ぎ去った過去の思い出に浸るような憧憬と甘美な優しさに包まれつつ、夢のようなこの楽章は、その幕を下ろします。

2 初稿と第2稿

ところで、あなたは交響曲第40番には2種類の楽器編成があることをご存知でしょうか。

当初モーツァルトは、クラリネットを含まない編成で作曲したのですが(これを「初稿」という)、その後クラリネットを加えたもの(これを「第2稿」という)も新たに作っています。

クラリネットはこの曲に甘美さを加える効果がある反面、この曲のもつ、悲劇性や激しい情念の爆発といった荒々しさを減退させてしまうようにも思われます。

CDにも、初稿と第2稿という、2種類のCDがそれぞれ販売されているので、この違いに着目しつつCD選びをするのも楽しいですよね♪

なお、どちらかというと第2稿によるもののほうが多いような気がします。

それでは、モーツァルトは、初稿と第2稿、一体どちらを、交響曲第40番に本来の姿と想定していたのでしょうか。

モーツァルトがクラリネットを好んでいたことは、広く知られている事実です。
そんなモーツァルトであれば、クラリネットを加えたものが交響曲第40番の本来の姿なのであれば、初めからクラリネットを加えていたでしょう。

しかし、モーツァルトはあえてクラリネットは楽器編成から外して作曲したわけです。そうすると、やはり初稿こそが、交響曲第40番の本来の姿として想定されていたものであると考えるべきではないでしょうか?

なお、第2稿を作成した理由は、クラリネット奏者のいる演奏会での演奏を念頭においたものと考えられているそうです。

うん。深い♡

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました♪
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