これがメヌエット?モーツァルト交響曲第40番第3楽章は舞曲らしくない

前回に引き続き、交響曲第40番についてのお話しです。

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1 曲の構成

・第3楽章 アレグレット

アレグレットのメヌエットです。

4分の3拍子、堂々としたメヌエットですが、重厚な響きを伴うこの音楽は、ダンスの際の伴奏曲という本来のメヌエットの概念を逸脱しています。

次々と襲い掛かる苦悩に向かって、ズンズンと突進していくかのような、そんな光景を想像させる楽章です。

第25番でのメヌエットもそうでしたが本来は踊る時の曲であったメヌエットも、モーツァルトのような芸術的に高いレベルの表現の求める作曲家には、もはや形式上の限界がきていたということなのでしょうか。

モーツァルトの要求は、これまでの古典的な交響曲の枠組では納まらないレベルに到達していたということの現れだと思います。

なお、中間部(トリオ)に入ると、それまでの悲劇的な曲調は一変し、田園的な雰囲気にガラリと変わります。

木管楽器とホルンの掛け合い、そして低弦の組み合わせは、まるで満たされない現実を離れ、聴く人を夢と幻想の世界に連れて行ってくれます。

しかし、まもなくその夢の時間も終わりを告げ、もとの厳しい現実の世界に引き戻すべく、アレグレットの主部が戻ってきます。
ところで、交響曲第40番は、現在はモーツァルトの交響曲の中でも、1、2を争うほどの人気を誇る曲であり、モーツァルトの死後まもない19世紀から、それなりの知名度があったようです。

しかし、現在のような超有名作というわけではなく、また人気があったのも、だれもがその旋律を耳にしたことがある第1楽章ではなく、意外なことに、この第3楽章であったというから驚きです。

当時の演奏会では、第2楽章と第3楽章だけでアンコールが行われたり、第3楽章だけの楽譜がよく売れていたということですが、やはり、ダンスのような身近な曲に人気があったということでしょうか。

2 音楽史的な位置づけ

ところで、モーツァルトやハイドンの曲に見られたように、それまでメヌエット楽章として置かれていた第3楽章は、ベートーヴェンの時代になると「スケルツォ」として置かれるようになってきます。

つまり、貴族のダンス音楽としての位置づけを失い、曲を構成する重要な楽章の一部としての位置づけを与えられるようになるわけです。

そう考えると、この第3楽章は、ベートーヴェンに至る変革の萌芽とみることもできるかもしれませんよね。

クラシック音楽を楽しむときには、曲そのものを楽しむだけではなく、音楽史という観点から曲を読み解いていくと、色々なことがわかってきて、楽しさが倍増するし、勉強にもなるなーって思います♡

やっぱりクラシック音楽は深い♡キュン♡

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