モーツァルト「ピアノ協奏曲第16番」を聴いた感想は?

1784年の3月に作曲されたピアノ協奏曲ですが、この年はピアノ協奏曲のもっとも多産な年であり、6曲(第14~19番)が作曲されました。

この第16番はその6曲目ですが、その1週間前に作曲された前作のピアノ協奏曲第15番よりオーケストラの規模が大きくなり、シンフォニックな作品となっています。

ピアノ音楽としての華やかさを追求した前作とは違い、当時のモーツァルト人気のい絶頂ぶり表しているかのように、この作品はトランペットとティンパニを含む大編成となっています。おまけに、のびやかな明るさをもつニ長調の響きが、シンフォニックな書法で生み出され、協奏曲とは思えない壮大さを感じさせます。

父宛の書簡において、第15番も第16番も「汗をかかされる協奏曲」であるとモーツァルト自身が述べているように、独奏ピアノのヴィルトゥオジティにも目を見張るものがあります。

音楽学者のアルフレート・アインシュタインは「ピアノ・オブリガート付きの交響曲」と表現している。また、両端楽章にはモーツァルト自身によるカデンツァが残されている。

楽器編成は、独奏ピアノのほか、クラリネットを除く2管編成を誇り、これはモーツァルトの後期ピアノ協奏曲に劣らない編成ぶりです。

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1 曲の構成

・第1楽章:アレグロ・アッサイ

協奏的ソナタ形式。主音のユニゾンで力強く開始する。ひときわ強い印象を残す付点による下行旋律は、高貴な人物が階段をおりてくる様を想像させ、登場するやいなや十六分音符で華々しいパッセージで盛り立てる独奏ピアノは、楽章を通してそうした動きを中心として奏されます。全体として、勢いをかんじさせるような曲です。

・第2楽章:アンダンテ

ロンド形式。雄々しい前楽章とはうってかわって子守唄のようなやわらかい主題をもちます。声部間の掛け合いや絡みが興味深い楽章です。

・第3楽章:ロンド アレグロ・ディ・モルト

楽器間での旋律の受け渡しがおもしろい楽章。カデンツァの後のコーダで3/8拍子に変化し、より愉快な盛り上がりを見せて作品を閉じます。ピアノは、冒頭楽章と同様に、主題の他は十六分音符で細やかに楽章を彩っています。

2 おススメCD

内田光子(ピアノ) ジェフリー・テイト(指揮) イギリス室内管弦楽団(PHILIPS)

モーツァルトピアノ16

早めのテンポで、キビキビとしたテンポが特徴です。さらに、このオーケストラの特色でもある管楽器の掛け合いのすばらしさは、このシンフォニックな作品に彩りと立体感を与えています。

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