【第2戴冠式】モーツァルト「ピアノ協奏曲第19番」を紹介します

1784年12月にウィーンで作曲されました。1784年に一気に書かれた6曲のピアノ協奏曲の最後を飾る作品で、モーツァルトがピアニストとしての自活を賭けて、自身の演奏会で弾くために作曲されたものです。

タイトルの『第2戴冠式』とは、1790年にレオポルト2世の戴冠式を祝して催された演奏会で、ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」と共に演奏されたためにこう呼ばれていますが、あまり一般的な呼び方ではないですね 笑。

このように、祝典的な機会での演奏に選ばれただけに、この作品はなかなか堂々たる偉容を備えており、作曲技法の緻密さと楽想の晴朗さは、のちの「ジュピター交響曲」を思わせるものすらあります。

モーツァルトは、1784年をもっぱら器楽曲の創作にささげ、その成果として、K449から続く6曲のピアノ協奏曲を生み出した。「へ長調」協奏曲は、幸福と充実の時期であったこの年の諸作品の最後に位置し、それらにおけるとりわけての高峰として、「戴冠」を受けるに十分な資格があるように思えます。

たしかに祝典的な楽しさにあふれた曲ですが、この後に控える20番代の傑作群を控え、嵐の前の静けさのような平明な美しさに満ちているのがかえって不気味なくらいです。

楽器編成は、独奏ピアノのほか、独奏ピアノ、オーボエ2、フルート1、ファゴット2、ホルン2、弦楽合奏からなっています。

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1 曲の構成

・第1楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ

確かに戴冠式にふさわしい、毅然としていて華やかな曲想です。但し第17番あたりと比べると、やや単調な印象も拭いきれません。

・第2楽章:アレグレット

穏やかな中にも哀愁がただよう主題が印象的です。特に短調に転調しての、もの悲しい表情にはとても惹かれます。

・第3楽章:アレグロ・アッサイ

モーツァルトのオペラ「魔笛」に登場するパパゲーノ的なコミカルな動きで始まりますが、リズミカルでシンフォニックに展開してゆきます。この辺りのオーケストレーションは、いよいよ第20番以降の傑作群に到達する、いわば予告編のような気がします。そしてフィナーレはパパゲーノの「パパパパパパパ」で幕を閉じます。

2 おススメCD

ダニエル・バレンボイム(ピアノ・指揮) イギリス室内管弦楽団(東芝EMI)

モーツァルトピアノ19

ノリノリのバレンボイムの演奏です。

第1楽章のあふれ出る楽しさとニュアンスの変化は充実感で一杯ですし、短調部分も聴きごたえが有ります。第2楽章のこぼれ落ちるような哀しみの表情にも大いに惹かれます。

第3楽章は堂々と立体的なオケ伴奏に乗って自由自在に駆け回るピアノが魅力的です。全体的にロマンティックに傾いた演奏ですが、曲の小粒さを感じさせない素晴らしい演奏です。

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