モーツァルト初のオリジナル!ピアノ協奏曲第5番の魅力を解説します♪

第1番から第4番にかけての一連のピアノ協奏曲は、他の作曲家のソナタの編曲であるため、このピアノ協奏曲第5番こそが、モーツァルトのオリジナルなピアノ協奏曲の第1作といえます。

しかし、明らかにヨハン・クリスティアン・バッハの様式を模倣して作曲されているので、クリスティアンの影響を留めていると一般には評価されています。

しかし、20世紀の作曲家であるオリヴィエ・メシアンは「試作というには、あまりに見事な腕前」と評価し、アルフレート・アインシュタインも「独奏楽器とオーケストラの釣合、ならびに規模の点で、既にヨハン・クリスティアンをはるかに越えている」と絶賛するなど、音楽研究家からは高く評価されているものでもあります。

このピアノ協奏曲第5番は1773年にザルツブルクで作曲されましたが、既に習作の範囲を越えて完成された様式を持っています。トランペットとティンパニを加えた祝祭的な作品で、おそらくモーツァルト自身あるいは姉のナンネルの演奏を目的としたものと考えられています。

なお、後にモーツァルトはこの曲をミュンヘンやウィーンでも演奏し、1777年頃にはオーケストラに手を加えています。

さらに1782年のウィーンでの演奏の際には、新たな終楽章としてロンド(K.382)を作曲するなどしていることからもわかるように、モーツァルトはこの協奏曲に愛着を持っており、最晩年まで演奏し続けました。

楽器編成は、独奏ピアノ、オーボエ2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ、弦5部からなります。

スポンサーリンク

1 曲の構成

・第1楽章: アレグロ

協奏的ソナタ形式。上行形を駆使した2つの主題による輝かしい楽章。終始この明るさを保っている。

・第2楽章: アンダンテ・マ・ウン・ポコ・アダージョ、

協奏的ソナタ形式。前楽章とは対照的に、穏やかではあるが下行するエネルギーを特徴とする主題から構成されています。

・第3楽章: アレグロ

協奏的ソナタ形式。晴れやかで力強い華々しさはあるが、しばしば挿入される管弦楽器の下行形のユニゾンによって、ピアノの自由奔放な動きを引き締めたフィナーレです。

2 おススメCD

内田光子(ピアノ) ジェフリー・テイト(指揮) イギリス室内管弦楽団(PHILIPS)

モーツァルトピアノ5

初期の作品であるゆえ、CDはそう多くはないのですが、その中で選んだのはこのCDです。内田のピアノは、タッチのひとつひとつがよく聞こえ、とても明晰な感じがします。

テイトの指揮も、中庸のテンポでかつ金管楽器もしっかりと鳴り、とても華やかなもので、この曲の祝典的な性格が表現されています。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました♪
記事更新の励みになりますのでよろしければポチッとお願いします♡

↓↓↓

にほんブログ村 クラシックブログへ
スポンサーリンク

シェアする

フォローする