【雄大なモルダウの流れ】スメタナ「わが祖国」の名盤を紹介します♪

「わが祖国」は、チェコの作曲家スメタナの代表的な作品です。
全6作通しての初演は1882年にプラハで行われました。
6つの楽章からなる1つの曲として聞くこともできれば,6曲の独立した曲として聞くことも可能です。
スメタナは、祖国愛の強い作曲家でチェコの民族運動を盛り上げるような作品を沢山書いています。
作曲当時、スメタナは激しい耳鳴りに襲われるようになり、日ごとに症状が悪化する中でこれらの曲は作曲されました。
ちなみに、プラハでは,1946年以降,毎年「プラハの春」という音楽祭が行われていますがその開幕はスメタナの命日の5月12日で、「わが祖国」の全曲演奏が行われます。
まさに、チェコ音楽の象徴といえる名曲です。

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1 曲の構成

・第1曲 高い城(ヴィシェフラド)
この曲は、プラハにあるヴィシェフラド城を題材としています。
ヴィシェフラドは「高い城」を意味し、そのように題名が訳されることもあります
曲は、2台のハープのメロディで始まります。
これはヴィシェフラドの主題でもあり「わが祖国」全体を通じての重要なモチーフにもなっています。
テンポがアレグロに変わり,激しい闘争の部分になります。
過去の栄光を思わせる木管のメロディが出た後,このテーマが壮大に盛り上がりクライマックスを築きます。
テンポが遅くなり、ヴィシャフラドの主題が再現します。
最後に力強く響かせた後,静かに終わります。

・第2曲 モルダウ
人気のある有名な曲です。
この曲は、上流から下流に向って段々と大河になっていく様子を絵画的に描写しています。の曲の人気の由来は、何といってもメロディの美しさと親しみやすさにあります。
憂いをたたえた流麗なメロディは、全てのクラシック音楽の中でも屈指の名旋律でしょう。森の狩猟の部分になり、ホルンが活躍します。
その後,スラヴ舞曲の思わせる楽しげな農民の踊りになります。
続いて,月の光と妖精の踊りの部分になります。
川の流れを表す木管の演奏の上に,月の光を表すヴァイオリンのメロディが出てきます。
見事な描写力ですよー。

・第3曲 シャールカ
「シャールカ」とは、プラハ北東にある谷の名前です。
この谷の名前と同じ名前の女性シャールカの物語をこの曲で描いています
曲は、いろいろなメロディがストーリーの順に繋がっている接続曲風のものになっています。
冒頭からドラマティックな雰囲気で始まり、曲全体も迫力と劇的な雰囲気に満ちています。

・第4曲 ボヘミアの牧場と森から
前曲の伝説的な雰囲気とは対照的に,この曲では,祖国の美しい風土を描いています。
夏の日の田園の喜び、収穫を喜ぶ農民の踊りなど田園的な情緒に溢れています。

・第5曲ターボル
曲は,低弦とティンパニのざわめきの上にホルンが信号風に「タ,タ,ター,ター」とリズムを刻んで始まります。このリズムが全篇を貫いています。これが力を増していって,力強く讃美歌が表れます。

・第6曲 ブラニーク
曲は、「ターボル」にも出てきた讃美歌を基礎としています。
やがてテンポが遅くなって,力強く「高い城」の主題が出てきます。
これに「ブラニーク」の最初の方に出てきた旋律も対位法的に結びつきます。
栄光ある過去の歴史と現代との結合を意味しています。
最後に2種類の讃美歌が高らかに演奏されて,全曲が結ばれます。

2 おススメCD

スメタナ 我が祖国

ラファエル・クーベリック指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(スプラフォン)

このCDに聞ける演奏は、42年ぶりに帰国したクーベリックが降ったもので、久しぶりに故郷の土を踏んだ巨匠の心境がひしひしと伝わってくるようです。
まさに、記念碑的な名演です。

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