【父へ捧げた協奏曲】シュトラウス「ホルン協奏曲第1番」を紹介します

今回の紹介する「ホルン協奏曲第1番」の作者である「リヒャルト・シュトラウス」は、毎年、元旦に演奏されるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団で主に取り上げられる「ヨハン・シュトラウス」とは全くの別人で、多くの交響詩や楽劇を作曲したことで有名な作曲家です。

そのリヒャルト・シュトラウスの父はホルン奏者で、その影響もあり、彼は若い頃から、ホルンを用いた作品をいくつか作曲していました。この曲は、優れたホルンの演奏家でもあった父の60歳を記念して着手されたものです。

しかし、この頃シュトラウスは、リストやワーグナーの音楽に関心をみせず、古典派やロマン派から引き継ぐ保守的な作風をとっていました。

それだけに、この曲から交響詩やオペラの世界で活躍することとなるシュトラウスの特徴を探りだすのは難しいですが、この曲のオーケストレーションには、後年のシュトラウスを予想させる大胆さや輝かしさがあります。

この「ホルン協奏曲第1番」は、1882年から1883年にかけて作曲されたもので、当時作曲者はなんと18歳でした。

シュトラウスが交響詩などに着手する以前の時期のもの、彼の作品としては保守的な作品ですが、古今のホルン協奏曲の中でも、モーツァルトに次いで演奏頻度の高い曲の一つとされています。

なお、この曲を完成した60年後にホルン協奏曲第2番が作曲されたため、この曲は「協奏曲第1番」と通称されるようになり、CDや演奏会では「第1番」と呼ばれることが多いです。

全体的に、青年期の作品らしく、若々しい力強さと生き生きとした生命力が感じられる曲です。

楽器編成:独奏ホルン、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ、弦五部

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1 曲の構成

この曲の曲は3楽章形式で構成されるが規模の小さく、楽章間は切れ目なく続けて演奏され、また、その全体の統一と集約性にも配慮がうかがえます。

・第1楽章:アレグロ

輝かしい管弦楽の和音に続いた、ホルンのファンファーレ風の主要主題で始まります。それを管弦楽が受継いだ後、第1副主題がホルンによって歌われます。

その後現れる第2副主題も朗々とした旋律です。主要主題を変形したメロディーと、経過的に使われる動機は、続く楽章でも重要な役割を果たします。全体は自由なロンド形式をとります。

・第2楽章:アンダンテ

第1楽章から休み無く始まるもので、ホルンののびやかかつ寂しげな主題をもちます。これは、第1楽章の第1副主題から導かれた旋律です。その伴奏その他で、第1楽章の動機が使われています。そして、長調へ移調した中間部の輝かしい旋律を大きく歌い上げた後、第3楽章に入る。

・第3楽章:アレグロ

ロンドと明記された楽章です。その最初の主要主題は、第1楽章に由来するもの で、その他には朗々とした副主題や、第1楽章の動機も活用している。全体的に明るく、爽やかな楽章です。

2 おススメCD

ヘルマン・バウマン(ホルン) クルト・マズア指揮
ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(PHILIPS)

シュトラウス ホルン1

バウマンは、豊かな表現力を発揮しています。音色には美しさと同時に落ち着きがあり、弱音から強音までムラがなく、技術的には申し分ないにもかかわらず、暖かい感情を持っているようです。

マズアの指揮とライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏も、しっかりバウマンの演奏を支えています。

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