【隠れた傑作】モーツァルト「ピアノ協奏曲第17番」を紹介します♡

1784年頃にモーツァルトは、ウィーンにおける最高のピアニストとして演奏会に毎日のように出演したり、また良家の子女に作曲やピアノを教えたりするなど多忙な日々を送っていました。

第17番は1784年に作曲された一連のピアノ協奏曲(第14番から第19番)の中のひとつです。
なお、作品はモーツァルトの弟子で優秀だった女性ピアニストのバルバラ・プロイヤーのために作曲されたもので、モーツァルトの手紙によると、1786年6月13日にウィーン郊外のプロイヤー邸でバルバラによって演奏されたが、それ以前にモーツァルト自身によってウィーンで演奏されたと考えられています。

この曲は、1784年に作曲された6曲の一連のピアノ協奏曲の中では特にすぐれたものとされており、モーツァルト自身も高く評価していました。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番はこの作品を手本にしているといわれているほか、20世紀の作曲家メシアンは「モーツァルトが書いた中で最も美しく、変化とコントラストに富んでいます。

第2楽章のアンダンテだけで、彼の名を不滅にするに十分である」と語っているそうです。

とにかく、もっとこの曲を取り上げてほしい!と思わせるような、名曲です。

モーツァルトに20番台のピアノ協奏曲が存在することで、損をしているように思えてなりません。
10番台の曲はあまり取り上げられることがありませんが、この17番は、間違いなく傑作です。

楽器編成は、独奏ピアノのほか、フルート、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、と弦楽合奏からなっています。

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1 曲の構成

・第1楽章:アレグロ

軽やかな第1主題が滑るように転がるように始まります。
開始まもなくからフルートなどの管楽器が出て、とても魅惑的です。
その後、すぐにオーケストラの充実ぶりに気づきます。ロールちゃんが大好きな部分です。
とりわけオーボエ、フルート、ファゴットといった管楽器の活躍が印象的です。
その後、曲は細かく緻密な転調を繰り返していきます。この転調が織りなす妙は天才の技としか言いようがありません。
明るいかと思うとすぐ、フッと暗く寂しさを醸し出すところなど、今までのピアノ協奏曲になかった絶妙感は本当に素晴らしいの一言です。
・第2楽章:アンダンテ

静かに始まる長いオーケストラの序奏。
長調なのにどこかほの暗い、清澄とした癒しの音楽。オーボエ、フルート、ファゴットと受け継がれる主旋律。
憧れに満ちたピアノのモノローグ。
だが次の瞬間には一転して短調へ。たったひとつの和音でピアノは何事もなかったかのように長調から短調へ。
心に沁みるピアノの短調の調べ。そしてまた長調の世界へ。

この静かなモーツァルトの世界には長調も短調ももはや関係がなくなる。

ひたすら緩やかに、伸びやかに、くつろぐことのできる癒しの世界。数あるモーツァルトのピアノ協奏曲の第2楽章でも出色の出来ばえかと思います。
・第3楽章 アレグレット

「魔笛」のパパゲーノを思わせる旋律と5つの変奏からなります。
この曲を聴いて心弾まない人、体が自然に動き出さない人がいるでしょうか?
軽妙でコミカルな主題が例によって、オーボエ、フルート、ファゴットの順番に受け渡されます。
第4変奏でやや短調で神秘的な曲想になるも、第5変奏、プレストのコーダでは一転して華やかになり、最後はホルンが加わって、ドタバタ劇のオペラ・ブッファのような賑やかな大円団でお開きになります。

2 おススメCD

ダニエル・バレンボイム(ピアノ・指揮) イギリス室内管弦楽団(東芝EMI)

54

第1楽章は速めのテンポで、軽快と優美さを併せ持った演奏を聴かせてくれます。
第2楽章では遅めのテンポで、モーツァルトの歌をじっくりと歌い上げます。第3楽章は前半を遅めのテンポでじっくりと各フレーズを歌い、後半はテンポアップして躍動感が感じられて良いです。

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